『BIOHAZARD Requiem』を無事クリアしましたので、全体の感想や今後の展開への期待を話していきたいと思います。
率直な感想としては恐怖と爽快感のバランスが絶妙で、プレイしていて非常にBIOHAZARD感をしっかりと感じられる作品だと思います。
グレースパートとレオンパートの操作の違いが明確で、グレースパートではより恐怖感を、レオンパートではより爽快感を感じられる作りになっていました。
ゲーム性
グレースパート
まずはグレースパートですが、発売前より言われていた“恐怖感”がしっかりと出ていましたね。
ホラーゲームが苦手な私にとってグレースパートはしっかり恐怖を味わえましたし、『BIOHAZARD 7』の恐怖感が再び戻ってきたことを感じました。
新たなエリアに進む度に、先へ行くことを躊躇するくらいには怖かったです。
クラフトは出来ましたが、銃の数も少ないし弾数も限られ、回復も使い所を見極めないといけないので、なかなかに頭を使いました。
特に一人称視点はかなり臨場感マシマシで怖さ倍増しましたね、おそらく三人称視点だとこの点がマイルドになるかと思います。
この恐怖感の中で、『破血剤』はかなり異彩を放つアイテムでした。
なんとゾンビを一撃で葬ることが出来る切り札的アイテム!
これを導入したことである程度怖さを調整した感じがします。
中ボスというか、大柄な若干手強めのゾンビも一撃というなんとも爽快なもので、これも使い所でしたね。
倒したゾンビを放っておくと、『ブリスターヘッド』と呼ばれる強化ゾンビに変化し、驚異的なスピードで襲いかかって来るのも衝撃ポイントでした。
『BIOHAZARD 4』の寄生体の様な強化個体でしたが、寄生体はガナード撃破直後に変異してそのまま襲いかかってくるのに対し、ブリスターヘッドは一度絶命したゾンビが時間経過で変異するというもので、放置するか破血剤を使って頭を吹っ飛ばすか選択しなければならないという、その辺りの駆け引きも上手く練られていたと思います。
レオンパート
一方でレオンパートはグレースパートとはうって変わり爽快アクションパートでした。
武器の数も多く、強化もでき、体術もしっかり、パリィもあるのでカウンターを仕掛けることも出来ます。
体術は4の様なフランケンシュタイナーを繰り出すことはなく、あくまで回し蹴り程度に抑えられていて、アクションすぎない調整もされていましたね。
武器や弾薬、回復薬等の管理も4同様、アタッシェケースによってされています。
アイテムを持ちすぎると探索中に見つけたアイテムを拾うことが出来なくなるので、適度な空きスペースの管理が重要になっていきますね。
とはいえ武器の数は豊富で弾薬は敵を倒すとドロップすることが多く、要所要所に設置もされているので、相当に連射でもしない限りはそうそう弾が尽きることは無いと思います。
ガンパウダーやスクラップも設置されている個数が比較的多いので、クラフトも出来ますよ。
ショットガンやスナイパーライフル等、1発の威力が高い武器も多いので、大量のゾンビたちを殲滅することも可能です。
パリィもあるので、敵の攻撃を受け流すこともでき、隠密行動でステルスキルを食らわせることも可能、上手に立ち回ればノーダメージも難しくはありません。
レオンパートは発売前のインタビュー通り、総じて恐怖感より爽快感の方が強かったと思います。
ゲームシナリオ【ネタバレあり】
ここからは少しゲームストーリーについて触れていこうと思いますので、まだプレイしていない、ストーリーのネタバレが嫌な方は回避してください。
グレースの存在
まずグレースが何者か、というところがこのゲームの根幹ではありますが、結論から言えば、グレースは『クローンでも鍵でもなんでもないただの孤児』でした。
何故彼女が執拗にヴィクター・ギデオンから狙われ、捕らわれてしまうに至ったのか。
それはギデオンはグレースが『スペンサーの記憶転移の完成体』だと考えていたからです。
ギデオンは『エルピス』というウイルスを解放するための鍵を何年も探していましたが、その鍵となるパスワードはスペンサーしか知りませんでした。
そのスペンサーは『5』にてアルバート・ウェスカーにより殺害されてしまいますので、もう誰も知らない事になりますね。
そしてスペンサーは往年、彼の記憶を転移させるために孤児院の子供を使って『記憶転移』の実験していましたが、未完成に終わっていました。しかし、彼の研究資料や彼がグレースを養子にしていたことから、ギデオンはそう考えていた様です。
つまり、グレースにはスペンサーの記憶が存在しているので、エルピスの鍵となるパスワードを知っていると、そう考えたわけです。
実際にはそんな訳はないので、グレースはパスワードを知らないのですが、ゼノはギデオンと同様の考えをしていたので頑なに『知っているはずだ』と言っていたんですね。
ちなみにゼノとは『コネクション』の幹部だと思われる人物であり、その容姿と攻撃の避け方はかのアルバート・ウェスカーそっくりです。巷ではtemuウェスカーやらジェネリックウェスカーやら呼ばれています。
パスワードに関しては、母親であるアリッサアッシュクロフトが殺される直前に隠したMDに残されていた録画データを観たことで、『希望』であることが想像出来たんですが、たまたま頭の文字が大文字にすることで正解していたのは少しモヤッとする点でしょうか。
英語圏では頭文字を大文字にすることはパスワードとして普通のことなんですかね?
初めは何故か持っていたグレースの遺伝子情報を孤児院の孤児に組み込むことでグレースの記憶、基スペンサーの記憶を発現する事を期待していましたが、結局発現することはなく、グレース本人を見つけるしか無いと舵を切り直し、20余年をかけてようやく探し出したんですね。『コネクション』が絡んでおきながらグレースを見つけられないのはどうしたことでしょう…。
果たしてグレースがここまで巻き込まれる必要があったんだろうかと、少し思ってしまいましたね。
クロエとエミリー・マリー
作中のキーキャラクターとして『エミリー』という子供が出てきました。
幼いながら白内障を患っており、眼に光は灯っておらず、登場時は点字の本を読んでいましたが、その容姿はどことなくグレースに似ていました。
その子供とは別に、孤児院の過去回想として『クロエ』という操作キャラの子供も出てきます。
彼女はスペンサーの実験のために人口的に生み出された子供でしたが、エミリーによく似ています。
実はクロエとエミリーはどちらも『70号シリーズ』という被検体だったんですね。
同じクローンなので容姿が酷似していました。
ではグレースは何故似ているのか…
エミリーに関しては、グレースの遺伝子情報が産まれた後に組み込まれたのか、生まれる前なのかで違うと思いますが、生まれる前であればグレースと似ていてもおかしくはありませんよね。
ただクロエとエミリーも酷似しており、クロエが存在した時期はグレースの生まれる前なので、クロエとエミリーが同一のクローンであれば、遺伝子情報の部分に関しては関係ないかもしれません。
グレースはスペンサーが引き取ったただの孤児ですので、これはただの偶然だと思うんですが、もしかしたら実際には彼女も被検体の一人だったのかもしれませんね。
マリーは『The girl』の元の子供です。
彼女は実験により異常な変化を遂げ、あの様な容姿になってしまいましたが、マリーには収集癖があったので、変貌しても人形を集めていました。
エミリーは途中死んでしまい、マリー同様異常変異してしまいますが、レオンはトドメを刺した際に致命傷を避けて居たようで、仮死状態に陥っていたため、エルピスの投与によって無事元に戻ることが出来たようです。グレースの養子になっていました。
エミリーはとても良い子でおそらくプレイヤー皆、愛着が湧いたキャラクターだったはずなので、あの変異からのトドメには胸を痛めた方も多いと思います。
海外では幼い子供を殺害する描写はご法度とされている様なので、配慮されたのかとは思いますが、エミリーが生きていて、グレースの養子として元気に過ごしているようなので心が救われました。
エミリーはエルピスの投与によって視力も回復しているようです。
結局グレースがエミリーに似ているのは何故だったのか、追加エピソードで明かされたりしたら嬉しいですね。
レオン・シェリー
ゼノとは一体何だったのか…
ゼノ、彼が初登場した時は興奮しました。
なんせ、かの『アルバート・ウェスカー』にそっくりなんですから。
誰しもが彼をウェスカーだと思ったでしょう。
しかしどうやら違ったようなんですよね。
作中、特に彼はウェスカーとのつながりが示唆される発言や資料はありませんでしたし、ただの一度も『ウェスカー』という文言はありませんでした。
しかしその容姿と銃弾を避ける動きはウェスカーそのものでした。
ウェスカーと何らかのつながりが絶対にあると思い進めていたら、なんともあっけなく退場…
彼はエルピスを投与したことにより『健康体』になってしまったため、超人的な能力が失われ、その結果ギデオンに首を撥ねられ息絶えることになりました。
ゼノとは戦うことになると思っていたので、あっけない幕切れに少々物足りなさは感じましたよね。
ちなみにゼノさんはムービーにしか登場していないので、全てのムービーを飛ばしてクリアするとその存在ごと消し飛ぶことになります。
厳密にはレオンパートで声だけは聞こえる状態にあるんですが、そのタイミングでも姿自体は見えないのでほぼ居ないのと同義になります。
彼は『コネクション』の幹部らしき人物なのですが、どうも言動がスタイリッシュではない感じがして少しチープなキャラに見えてしまいましたね。
ゼノに関しても追加エピソードがあれば期待したいところです。
まとめ
ゲームとしては非常に楽しめる作品でしたが、ストーリーには多少粗のある出来なのかなと思いました。
これは次につなげるためなのか、追加DLCにてエピソードを補完すること前提に作られているのか。
追加DLCについては先日、中西Dから直々に追加DLCを制作中と明言されましたので、今から非常に楽しみにしています。
バイオハザード7、8でイーサン・ウィンターズの全てが描かれた様に、グレース・アッシュクロフトの物語も実はまだあって10に繋がる可能性もあるのではないかと考えています。
次辺りに、クリスとBSAAの闇について語られるストーリーも期待してはいるのですが、9の回収しきれていない伏線や補完されていない情報を確定させてほしいですね。
ではでは!

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